全世界株式インデックスファンドを購入したいけど、商品がたくさんあって、どれを選べばいいのか分からない。
一本に絞るなら、どれがおすすめなんだろう?
各ファンド(投資信託)を比較して、それぞれの違いを教えてください!
こんなお悩みにお答えします!
- 全世界株式インデックスファンドの比較【ベンチマーク別】
- 全世界株式インデックスファンドの人気ランキング BEST5
- 【結論】一本に絞るなら、オルカンがおすすめ!
- NABIZ-BLOG管理人
- サイドFIRE達成済み、億トレーダー
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- Twitterのフォロワー:約1,300人
本記事を書いてる僕は、副業投資歴6年の億トレーダー(@NABIZ_BLOG)です。自己破産後に投資を始め、今では年間1億円以上をトレードで稼げるようになりました。
今回は、全世界株式インデックスファンドを徹底比較していきます。
世界中の企業に100円から分散投資できるのが、全世界株式インデックスファンドの魅力です。
しかし、一口に全世界株式といっても、さまざまな商品が用意されており、ファンド(投資信託)選びに困っている方も多いのではないでしょうか?
そこで本記事では、全世界に分散投資できるファンド(投資信託)を、信託報酬や実質コスト、運用成績などの違いから比較し、解説していきます。
最適な全世界株式インデックスファンドを探しているという方にピッタリの内容です!
ぜひ、最後までじっくりと読んでみてください。
▼米国株と全世界株の比較はこちら
全世界株式インデックスファンドの比較【ベンチマーク別】
はじめに、全世界株式インデックスファンドを、3種類のベンチマーク(対象指数)に分けて比較していきます。
- MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス(日本を含む)
- MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス(日本を除く)
- FTSE グローバル・オールキャップ・インデックス
1つずつ、解説していきます。
①MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス(日本を含む)
MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックスは、米国MSCI社(モルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナル)が算出している株価指数です。
略称は、MSCI ACWI(MSCI All Country World Index)。
日本を含む先進国23ヵ国と新興国24ヵ国の計47ヵ国を対象としており、全世界における株式市場の時価総額、約85%をカバーしています(2022年4月末時点)。
大型株・中型株の約3,000銘柄から構成されているのが特徴です。
国別構成比率
MSCI ACWIの国別構成比率は、アメリカが60%以上を占めており、次いで日本、イギリス、中国、カナダの順で割合が高くなっています。
MSCI ACWI(日本を含む)に連動するインデックスファンドを比較
MSCI ACWIに連動するインデックスファンドには、日本を含む指数と、日本を除く指数をベンチマークとするものがあります。
ここでは、MSCI ACWI(日本を含む)に連動するファンド3本を一覧表にしました。
※信託報酬の低い順に並べてます(信託報酬、実質コストは税込み)。
ファンド名称 | 1年 リターン | 3年 リターン | 5年 リターン | 設定来 リターン | 信託報酬 (実質コスト) | 純資産総額 (億円) | 運用開始日 (設定日) |
---|---|---|---|---|---|---|---|
(オール・カントリー) eMAXIS Slim 全世界株式 | 11.16% | 15.07% | – | 65.61% | 0.1144% (0.175%) | 5,048 | 2018/10/31 |
たわらノーロード 全世界株式 | 10.96% | – | – | 54.39% | 0.1320% (0.289%) | 19 | 2019/07/22 |
つみたて全世界株式 | 10.97% | – | – | 50.66% | 0.2200% (0.284%) | 4 | 2020/03/06 |
運用成績(リターン)の高さ、信託報酬(実質コスト)の低さ、純資産総額の多さ、運用期間の長さ、すべての点において『eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)』がぶっちぎりのトップという結果になりました。
MSCI ACWI(日本を含む)に連動するインデックスファンドを選ぶなら、『eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)』がベストな選択といえるでしょう。
信託報酬(実質コスト)が低いと、運用成績(リターン)は相対的に高くなります。
また、純資産額の多さはファンド(投資信託)の規模を示しており、それだけ利用者も多く、安定した長期運用に繋がると考えられています。
②MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス(日本を除く)
続いて、MSCI ACWIの構成国から「日本を除外したタイプの指数」です。
日本を含む、日本を除く、どちらかの指数を選ぶときの判断基準は、以下のとおりです。
- 日本にも海外にも投資したい人➡日本を含む
- すでに日本株を保有している人➡日本を除く
もっとも、日本を含むタイプであっても、日本株の構成比率は1割未満のため、それほど大きな差はありません。
そのため、口座を保有している金融機関で、買える商品を選べばOKです。
MSCI ACWI(日本を除く)に連動するインデックスファンドを比較
以下では、MSCI ACWI(日本を除く)に連動するファンド3本を一覧表にしました。
※信託報酬の低い順に並べてます(信託報酬、実質コストは税込み)。
ファンド名称 | 1年 リターン | 3年 リターン | 5年 リターン | 設定来 リターン | 信託報酬 (実質コスト) | 純資産総額 (億円) | 運用開始日 (設定日) |
---|---|---|---|---|---|---|---|
(除く日本) eMAXIS Slim 全世界株式 | 11.66% | 15.51% | – | 67.15% | 0.1144% (0.178%) | 1,340 | 2018/03/19 |
野村つみたて外国株投信 | 11.64% | 15.48% | – | 69.53% | 0.2090% (0.243%) | 557 | 2017/10/02 |
三井住友・DCつみたてNISA・ 全海外株インデックスファンド | 11.45% | 15.25% | 12.84% | 257.04% | 0.2750% (0.355%) | 989 | 2011/04/18 |
直近1年、3年間の運用成績(リターン)の高さ、信託報酬(実質コスト)の低さ、純資産総額の多さでは、『 eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)』が最もよい結果となりました。
一方、『三井住友・DCつみたてNISA・全海外株インデックスファンド』は運用期間が長いこともあり、設定来の運用成績(リターン)では一番高くなっています。
同じ指数に連動する商品であれば、信託報酬(実質コスト)の低い『 eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)』を選ぶことで、より多くのリターンを得られるでしょう。
③FTSE グローバル・オールキャップ・インデックス
FTSE グローバル・オールキャップ・インデックスは、英国FTSE社(フッツィー・インターナショナル)が算出している株価指数です。
略称は、FTSE GACI(FTSE Global All Cap Index)。
日本を含む先進国と新興国の計47ヵ国を対象としており、全世界における株式市場の時価総額、約95%をカバーしています(2022年4月末時点)。
大型株・中型株・小型株の約9,000銘柄から構成されているのが特徴です。
MSCI ACWIとFTSE GACIの最大の違いは、小型株が含まれているか否かです。
小型株を含むFTSE GACIには、分散先が多くなる一方で、成長性の低い企業の株も組み込まれています。
成長性の高い企業に投資したいならMSCI ACWI、分散先を増やしたいならFTSE GACIを選ぶようにしましょう。
国別構成比率
FTSE GACIの国別構成比率は、MSCI ACWIとほぼ一緒です。
アメリカが約60%を占めており、次いで日本、イギリス、中国、カナダの順で割合が高くなっています。
FTSE GACIに連動するインデックスファンドを比較
以下で、FTSE GACIに連動するファンド3本を一覧表にしました。
※信託報酬の低い順に並べてます(信託報酬、実質コストは税込み)。
ファンド名称 | 1年 リターン | 3年 リターン | 5年 リターン | 設定来 リターン | 信託報酬 (実質コスト) | 純資産総額 (億円) | 運用開始日 (設定日) |
---|---|---|---|---|---|---|---|
SBI・全世界株式 インデックス・ファンド [雪だるま(全世界株式)] | 9.47% | 14.44% | – | 56.69% | 0.1102% (0.122%) | 575 | 2017/12/06 |
SBI・V・全世界株式 インデックス・ファンド (SBI・V・全世界株式) | – | – | 2.25% | 0.1338% (未決算) | 85 | 2022/01/31 | |
楽天・全世界株式 インデックス・ファンド [楽天・バンガード・ ファンド(全世界株式)] | 9.69% | 14.62% | – | 61.50% | 0.2020% (0.230%) | 1737 | 2017/09/29 |
信託報酬(実質コスト)の低さでは、『SBI・全世界株式インデックス・ファンド[雪だるま(全世界株式)]』に軍配が上がりました。
しかし、運用成績(リターン)の高さ、純資産総額の多さ、運用期間の長さという3点において、『楽天・全世界株式インデックス・ファンド[楽天・バンガード・ファンド(全世界株式)]』が優秀な結果を残しています。
また、『楽天・全世界株式』と同様、バンガード社ETFのVT1本で全世界の株式に投資する『SBI・V・全世界株式インデックス・ファンド(SBI・V・全世界株式)』が2022年1月31日に設定されました。
運用開始から、わずか3カ月余りで、純資産総額85億円と早くも人気を集めています。
『楽天・全世界株式』と同じ運用方法を採用した新しいファンドですが、信託報酬は『SBI・V・全世界株式』の方が安いです。
そのため、『楽天・全世界株式』と比べて、『SBI・V・全世界株式』がよい運用成績(リターン)を残せるかに注目しています。
全世界株式インデックスファンドの人気ランキング BEST5
ここからは、全世界株式インデックスファンドの人気ランキング BEST5を紹介します(2022年4月末時点)。
- 第1位 eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
- 第2位 eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)
- 第3位 楽天・全世界株式インデックス・ファンド[楽天・バンガード・ファンド(全世界株式)]
- 第4位 SBI・全世界株式インデックス・ファンド[雪だるま(全世界株式)]
- 第5位 SBI・V・全世界株式インデックス・ファンド(SBI・V・全世界株式)
順を追って、解説していきます。
第1位 eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
堂々の第1位は、『eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)』です。
eMAXIS Slim(イーマクシス スリム)シリーズは、「業界最低水準の運用コストを将来にわたってめざし続ける」をコンセプトとした、三菱UFJ国際投信が運用するインデックスファンド。
中でも、オール・カントリー(通称:オルカン)は、全世界株式インデックスファンドの「王道」ともいえるほど、実力と人気を兼ね備えた、魅力的な投資先となっています。
注目すべき点はやはり、「0.2%の壁」を切る、圧倒的な超・低コスト!
1本のファンドで、日本を含む全世界の株式に投資できる『eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)』は、これから投資を始めようと考えているすべての方に、一押しの商品です。
運用会社 | 三菱UFJ国際投信 |
設定日 | 2018年10月31日 |
ベンチマーク | MSCI ACWI(日本を含む) |
信託報酬 | 0.1144% |
実質コスト | 0.175% |
純資産総額 | 5,048億円 |
投資対象ファンド | 外国株式インデックスマザーファンド 新興国株式インデックスマザーファンド 日本株式インデックスマザーファンド |
つみたてNISA対象 | 〇 |
iDeCo対象 | 〇(マネックス証券、松井証券) |
第2位 eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)
続いて第2位は、『eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)』です。
こちらは、前述したオール・カントリー(オルカン)において、日本だけを投資対象国から除外した、全世界株式インデックスファンドとなります。
日本の景気は今後も低迷しそうだから投資対象から外したい方、既に個別株などで日本株を複数保有している方にとって、ベストな分散投資先といえるでしょう。
eMAXIS Slim(イーマクシス スリム)シリーズということもあり、信託報酬や実質コストの低さも、人気を博している要因の一つです。
運用会社 | 三菱UFJ国際投信 |
設定日 | 2018年3月19日 |
ベンチマーク | MSCI ACWI(日本を除く) |
信託報酬 | 0.1144% |
実質コスト | 0.178% |
純資産総額 | 1,340億円 |
投資対象ファンド | 外国株式インデックスマザーファンド 新興国株式インデックスマザーファンド |
つみたてNISA対象 | 〇 |
iDeCo対象 | 〇(SBI証券、松井証券) |
第3位 楽天・全世界株式インデックス・ファンド[楽天・バンガード・ファンド(全世界株式)]
第3位は、『楽天・全世界株式インデックス・ファンド[楽天・バンガード・ファンド(全世界株式)]』です。
楽天・バンガード・ファンドシリーズは、楽天投信投資顧問が米国バンガード社と協働し、バンガードETFに投資する低コストのインデックスファンド。
なんといっても最大の魅力は、世界で最も人気のある「バンガード・トータル・ワールド・ストックETF(通称:VT)」に低コストで投資できるところ!
現状、FTSE GACIに連動するインデックスファンドでは、『楽天・全世界株式』が頭ひとつ抜けてる印象です。
運用会社 | 楽天投信投資顧問 |
設定日 | 2017年9月29日 |
ベンチマーク | FTSE GACI |
信託報酬 | 0.2020% |
実質コスト | 0.230% |
純資産総額 | 1,737億円 |
投資対象ファンド | バンガード・トータル・ワールド・ストックETF(通称:VT) |
つみたてNISA対象 | 〇 |
iDeCo対象 | 〇(楽天証券、松井証券) |
第4位 SBI・全世界株式インデックス・ファンド[雪だるま(全世界株式)]
第4位は、SBI・全世界株式インデックス・ファンド[雪だるま(全世界株式)]です。
雪だるまシリーズは、SBIアセットマネッジメントが運用する超低コストのインデックスファンド。
投資対象が3本のETFということもあり、インデックスとの乖離が比較的大きい点や、値動きが分かりにくい点も相まって、いまいち人気が出ていない商品です。
ただし、信託報酬や実質コストという面では、今回紹介したファンドの中で最も低い数字となるため、コスト重視派の方であれば、選択してみる価値はあるでしょう。
運用会社 | SBIアセットマネッジメント |
設定日 | 2017年12月6日 |
ベンチマーク | FTSE GACI |
信託報酬 | 0.1102% |
実質コスト | 0.122% |
純資産総額 | 575億円 |
投資対象ファンド | シュワブ U.S. ブロード マーケット ETF SPDR ポートフォリオ・ディベロップド・ワールド(除く米国) ETF SPDR ポートフォリオ・エマージングマーケッツETF |
つみたてNISA対象 | 〇 |
iDeCo対象 | 〇(SBI証券) |
第5位 SBI・V・全世界株式インデックス・ファンド(SBI・V・全世界株式)
第5位は、『SBI・V・全世界株式インデックス・ファンド(SBI・V・全世界株式)』です。
『楽天・全世界株式』の対抗馬として、突然現れたダークホース!
人気ランキングでは惜しくも5位となりましたが、勢いや注目度ではNo.1の「超新星」といえるでしょう。
第3位の『楽天・全世界株式』同様、バンガード・トータル・ワールド・ストックETF(通称:VT)に投資するインデックスファンドですが、信託報酬は『SBI・V・全世界株式』の方が低いです。
今後の運用成績(リターン)次第では、楽天から乗り換える人も続出するかもしれません。
運用会社 | SBIアセットマネッジメント |
設定日 | 2022年1月31日 |
ベンチマーク | FTSE GACI |
信託報酬 | 0.1338% |
実質コスト | 未決算 |
純資産総額 | 85億円 |
投資対象ファンド | バンガード・トータル・ワールド・ストックETF(通称:VT) |
つみたてNISA対象 | 〇 |
iDeCo対象 | 〇(SBI証券) |
【結論】一本に絞るなら、オルカンがおすすめ!
今回は全世界株式インデックスファンドを徹底比較してきました。
比較の結果をまとめると、おすすめは以下のとおりです。
- 日本を含む全世界株に投資したい方
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) - 日本を除いた全世界株に投資したい方
eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本) - 小型株を含む全世界株に投資したい方
楽天・全世界株式インデックス・ファンド
最近は、全世界株式インデックスファンド一本だけで、資産形成を進めていく方法も人気のようです。
もし一本に絞るなら、最も純資産総額が大きく、かつ運用コストがかなり抑えられている、『eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)』、通称:オルカンが最もよい選択と考えます。
今回の記事を、全世界株式ファンド(投資信託)の選定に役立ててもらえたら嬉しいです。
▼インデックス投資の始め方はこちら
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