これからインデックス投資を始めようと思ってる投資初心者です。
「米国株」と「全世界株」、結局どっちに投資すべきなんでしょうか?
決めきれないなら、両方買うのもアリですか?
こんな疑問にお答えします!
- 過去10年では米国株が断トツのパフォーマンス
- 米国株派の主張
- 全世界株派の主張
- 【結論】迷うなら「全世界株」、攻めるなら「米国株」!
- 決めきれないなら両方買ってもOK!
- NABIZ-BLOG管理人
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本記事を書いてる僕は、副業投資歴6年の億トレーダー(@NABIZ_BLOG)です。自己破産後に投資を始め、今では年間1億円以上をトレードで稼げるようになりました。
今回は、【結論】米国株 vs 全世界株 ←投資初心者はどっちに投資すべき?について解説します。
インデックス投資をはじめる上で、避けては通れない問題が「米国株一本に絞るか、全世界株で分散するか」の2択ではないでしょうか?
これは、すべてのインデックス投資家にとって、永遠のテーマといえるほど大切なお話しです。
僕の考え、結論を先にいうと、今後も米国一強の時代が続くと信じるなら「米国株式」、そうでないなら「全世界株式」を選ぶことをオススメします!
どうしても決めきれないなら、両方に投資するという選択肢もアリですが、その場合は「併せ持つデメリット」を予め把握しておきましょう。
本記事では、「米国株」か「全世界株」の2択で悩んでいる方に向けて、投資判断の基準をお伝えしていきます。
最後まで読み終える頃には、どちらに投資するべきか、自分なりの結論が生まれているはずです。
過去10年では米国株が断トツのパフォーマンス
はじめに、過去10年間の米国株と全世界株のパフォーマンスを比較していきましょう。
ここでは、全世界株の比較対象として、S&P500(米国株式市場全体を表す株価指数)を使用します。
以下の図が、S&P500(米国株)と全世界株の過去10年間のパフォーマンスを比較したグラフです。
S&P500(米国株)は過去10年間で5倍以上も成長するなど、全世界株のパフォーマンスを遥かに超えていることが分かります。
米国株式市場を代表するS&P500指数は、その圧倒的なパフォーマンスから、一部では『世界最強の株価指数』とも呼ばれています。
あれ?もしかして、もう結論が出たのかな?
過去10年間で圧倒的なリターンを出した、米国株に投資すればOKってこと?
結論を出すのは、まだ早いよ。
いったん落ち着いて、米国株派、全世界株派の主張にも耳を傾けてみてね。
個人的には、全世界株の方が投資初心者向きだと思っているよ。
米国株派の主張
まずは「米国株派」の主張を、以下で4つ紹介します。
- 米国こそ誰もが認める、世界No.1の経済大国!
- 米国は先進国で唯一、人口が増加している!
- 全世界株といっても、内訳の半数以上は米国株!
- 全世界株には、成長性の乏しい国も含まれる!
1つずつ、解説していきます。
①米国こそ誰もが認める、世界No.1の経済大国!
各国の経済規模の大きさを表す指標として、GDP(国内総生産)と呼ばれるものがあります。
GDP(国内総生産)とは、簡単にいうと「国内で一定期間に生み出された利益の量」のこと。
このところ中国経済の躍進は凄まじいですが、それでもなお、現時点のGDPトップ(=世界経済の中心)はアメリカが牽引しています。
実際、アメリカにはGAFAM(Google、Apple、Facebook、Amazon、Microsoft)といった、世界的イノベーションを起こす企業が多いことも事実です。
S&P500(米国株式市場全体を表す株価指数)の長期チャートを見てもわかる通り、アメリカは150年もの間、右肩上がりで目覚ましい経済成長を遂げてきました。
米国株派は、こうした背景から、今後も米国一強の時代が続くと考えています。
②米国は先進国で唯一、人口が増加している!
アメリカは主要先進国の中で唯一、人口が大きく増加しています。
一般的に投資の世界では、「人口の増加」=「経済の成長」につながると考えられているため、アメリカ経済もこのまま発展を続けるだろうというのが、米国株派の主張です。
どうして人口が増加すると、経済は成長していくの?
人が増えることで、経済が成長する理由としては、以下の2つが挙げられます。
- 生活必需品(衣食住)の需要が増えて、消費活動が活発化するから
- 労働者が増えて、国内の生産力が向上するから
このように、人が増えることは経済に潤いを与え、結果的に経済成長を促す効果があると考えられています。
③全世界株といっても、内訳の半数以上が米国株!
全世界株式の構成比率をみると、内訳の半数以上を「アメリカ」が独占していることが分かります。
以下の図は、全世界株式として人気の高い、eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)の構成割合を示したデータです。
要するに、「全世界株といっても内訳の約6割が米国株なのだから、結局、アメリカに投資をしているのと変わらない」というのが、米国株派の主張です。
④全世界株には、成長性の乏しい国も含まれる!
全世界株式とは、その名の通り、全世界にある主要企業の株価を1つにまとめた、詰め合わせパックのこと。
つまり、「全世界株の中には成長性の乏しい国も含まれているため、そんな国にわざわざ投資する必要ないよね」というのが、米国株派の主張です。
また、全世界株式で「新興国」にも投資するということは、その国の通貨リスクを背負うことにも繋がります。
新興国とは、経済、政治、軍事の分野で成長が著しい国のこと。
近年では、中国、インド、ブラジル、ロシアなどが新興国といわれている。
基軸通貨として安定した「ドル」にだけ投資する方が、安全だし、効率よくない?
こういった意見も、米国株派の背中を押していると言えるでしょう。
▼米国株式ファンドの比較はこちら
全世界株派の主張
次に「全世界株派」の主張を、以下で4つ紹介します。
- 米国一強の時代が、永遠に続くとは限らない!
- 米国の人口は増えているが、人口増加率は低下している!
- 全世界株なら、勝手に強い国と組み換えをしてくれる!
- 全世界株は、インデックス投資の生みの親も推奨している!
順を追って、解説していきます。
①米国一強の時代が、永遠に続くとは限らない!
たしかに現在のアメリカは、間違いなく世界経済の中心といえますが、今後もトップであり続ける保証はどこにもありません。
「未来のことは誰にも分からないからこそ、世界に分散投資して、リスクを減らすべき」というのが、全世界株派の主張です。
実際に、GDP(国内総生産)の推移予測では、2030年時点で中国やインドが、アメリカを台頭するのでは?と言われています。
さらに、人類の歴史に目を向けてみると、特定の1つの国が栄え続けたことはありません。
以下の図は、紀元前3000年~現在までの世界経済の中心地の変移を表しています。
上記をもとに、これまでの世界経済の移り変わりをまとめると、次のようになります。
世界経済の中心地の歴史
- エジプト(紀元前3000年〜900年)
- ギリシャ(紀元前900年〜31年)
- ローマ(紀元前31年〜西暦476年)
- 中国(西暦476年〜1600年)
- 米国(西暦1600年〜現在)
- ❓
エジプトやギリシャ、ローマのように、どれだけ強大な力を持っていたとしても、必ず歴史の波に飲まれてきました。
このような背景から、全世界株派は、「世界に分散投資した方がリスクは少ないよね」と考えています。
②米国の人口は増えているが、人口増加率は低下している!
先ほど、米国株派の主張で「アメリカは唯一、先進国で人口が増加している国」と述べました。
それはそれで、間違いのない事実なのですが、実は人口増加率でみると低下しています。
人口増加と人口増加率って、なにが違うの?
一言でまとめると、増加「量」と増加「率」の違いです。
つまり、人口増加量とは「数」のこと、人口増加率は「割合」を示しています。
もう少し、かみ砕いて説明するね。
増加量とは、絶対値がいくら増えましたか?という意味です。
すなわち、もともと100人だった人口が、150人に増えたとき、150-100=50人が増加量になります。
対して増加率とは、元々の値に対して、増加した割合という意味です。
すなわち、(150-100)÷100=0.5となり、50%が増加率となります。
この意味は、元々の値(100人)の半分(50%=50人)が、加算されたことを示します。
要するに、「人口の数は増えているけど、勢い(割合)は落ちているよね」というのが、全世界株派の主張です。
③全世界株なら、勝手に強い国と組み換えをしてくれる!
世界市場がどう変化しても、自分で見極めをしなくても良いというのが全世界株式のメリットの一つです。
全世界株式の指標は「時価総額加重型」を採用しているため、時価総額が高い国や企業には多く投資して、時価総額が低い国や企業には少なく投資するといった比率調整を、自動で行ってくれます。
つまり、衰退する国や企業の投資比率は勝手に下げてくれるということです。
実際に、1899年と2022年の全世界株式・組入国の割合を比べると、大きく変わっているのが分かります(下記グラフの左側が1899年、右側が2022年)。
グラフを見てもわかるように、1899年時点での全世界株式のシェアは、イギリス(UK)が24%でトップでした。
今や世界最強ともいわれるアメリカ(USA)も、100年以上前は、たったの15%しか含まれていなかったということです。
「今後、どこの国が世界の主役になるか分からないからこそ、全世界株式に投資しておけば安心だよね」というのが、全世界株派の主張です。
④全世界株は、インデックス投資の生みの親も推奨している!
S&P500のような、株価指数に連動することを目指した投資法を、インデックス投資とよびます。
「インデックス投資の父」とも呼ばれ、今では世界最大の運用会社となった、米国バンガード・グループの創業者であるジョン・ボーグル氏は、全世界株式について、次のように述べています。
1本のグローバル(全世界)株式ファンドは、完全に分散されたポートフォリオを所有する、最も簡単な方法である。
簡単にいうと、全世界株式に投資する投資信託を1本買っておけば、それだけで完全なリスク分散が可能だということです。
このように、実はインデックス投資を生み出したジョン・ボーグル氏も、全世界株派だったと言われています。
▼全世界株式ファンドの比較はこちら
【結論】迷うなら「全世界株」、攻めるなら「米国株」!
最終的な結論として、迷うなら「全世界株」、攻めるなら「米国株」に投資することをオススメします。
どちらかを選択するときの判断基準については、以下の表を参考にしてみてください。
正直なところ、2つとも素晴らしい投資先であることに変わりはなく、迷ってしまう方も多いかもしれません。
もし、米国一強の未来を100%信じ切れないなら、とりあえず「全世界株」に投資してみましょう。
決めきれないなら両方買ってもOK!
ここまでの話を聞いて、どうしても決めきれない方は「両方に投資する」という選択肢もアリだと思っています。
理由として、あとから「米国株」または「全世界株」一本に切り替えが可能なことと、迷っている時間を使って投資経験を積んだ方が良いと考えているからです。
僕も投資初心者の頃は、二本同時持ちをしていましたが、途中で「全世界株」一本に切り替えています。
「習うより慣れろ」という言葉があるように、まずは投資を始めてみることが大切ですからね。
一応、二本同時持ちにはデメリットも存在するので、さいごにその辺の話をして、終わりたいと思います。
二本同時持ちのデメリット
- (全世界株式一本と比べて)分散が効いているわけではないことに注意
- (米国株式一本と比べて)今後も米国が経済大国であり続けた場合、運用成績は低くなる
両方保有することを選ぶなら、これらのデメリットを把握したうえで、投資するようにしましょう。
まとめ
今回の記事では、米国株派・全世界株派の主張と、どちらに投資すべきかの判断基準について解説してきました。
最終的にどちらを選んで投資するのかは、あなたが何を信じるか次第です。
数十年後になってみないと、リターンの良し悪しは分かりません。
ただ、どちらも優れた投資先であることに変わりはないので、きっと優れたパフォーマンスを見せてくれるはずです。
迷うなら「全世界株」、攻めるなら「米国株」に投資して、今日から将来のための資産形成を始めていきましょう!
▼インデックス投資の始め方はこちら
コメント
コメント一覧 (2件)
こんばんわ、卯月ナナヤです
【結論】米国株 vs 全世界株 ←投資初心者はどっちに投資すべき?【聖杯はない】の情報ありがとうございます!!
人口増減はそのまま国力に直結してきますからアメリカが増加中ということであればアメリカ株も期待していいかと思います。
ただ、直近のアメリカは物価が上昇に対しての政策で金利を上げて物価を下げさせる政策の真っただ中にあり金融市場は低迷をしてしまってますね^^:
物価を下げさせることが出来ればまた金融市場に活気が戻ってきますので今参戦するのであればリスクをどこまで許容できるかを決めた上で参戦し攻めていきたいですね。
いつも、詳しく丁寧に書かれているのでとても勉強になります。
また不定期にですがブログ訪問させて頂きます!!
【追伸】
7か月目のブログ収入の報告拝見いたしました!
いい時もあれば悪い時もあるのであきらめずに頑張って行きましょうね!
NABI太郎さんの後ろ姿を追いかける感じですが勉強させて頂きます!!
卯月ナナヤさん、いつもコメントいただき有難うございます(*’ω’*)!
アメリカは金融政策の一環で、このところ株価は上がったり、下がったりの状態が続いてますね
どこに投資するかというのは、「リスクを許容できるか」ということと同義だと思っています。
ナナヤさんに、そう言っていただけると、僕としても記事を書いて良かったなという気持ちになります。
気が向いたときに、また覗いてもらえると嬉しいです️
【追伸読みました!】
ブログ運営は浮き沈みもありますが、目標に向かってコツコツと積み上げていきます!
お互い頑張っていきましょう♪