米国株式(S&P500、全米株式)インデックスファンドを徹底比較!おすすめは?

米国株式(S&P500、全米株式)インデックスファンドを徹底比較
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悩み人

米国株式インデックスファンドを購入したいけど、商品がたくさんあって、どれを選べばいいのか分からない。
一本に絞るなら、どれがおすすめなんだろう?
各ファンド(投資信託)を比較して、それぞれの違いを教えてください!

こんなお悩みにお答えします!

本記事でわかること
  • 米国株式(S&P500、全米株式)インデックスファンドの比較【ベンチマーク別】
  • 米国株式(S&P500、全米株式)インデックスファンドの人気ランキング BEST5
  • 【結論】一本に絞るなら、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)がおすすめ!
本記事の信頼性
ナビ太郎
  • NABIZ-BLOG管理人
  • サイドFIRE達成済み、億トレーダー
  • 副業投資の最高利益:1億4,000万円
  • Twitterのフォロワー:約1,300人

本記事を書いてる僕は、副業投資歴6年の億トレーダー(@NABIZ_BLOG)です。自己破産後に投資を始め、今では年間1億円以上をトレードで稼げるようになりました。

今回は、米国株式(S&P500、全米株式)インデックスファンドを徹底比較していきます。

高い成長力を誇るアメリカの企業に100円から分散投資できるのが、米国株式インデックスファンドの魅力です。

しかし、一口に米国株式といっても、さまざまな商品が用意されており、ファンド(投資信託)選びに困っている方も多いのではないでしょうか?

米国株式インデックスに投資する場合、まず最初に検討すると良いのが、以下2つの指数に連動する商品です。

  • S&P500
  • CRSP U.S. Total Market Index(全米株式)

どちらも米国株式のみに投資しますが、S&P500が約500銘柄なのに対し、CRSP U.S. Total Market Indexは約4,100銘柄と、より多くの株式銘柄を取り扱っています。

本記事では、これら2つの指数(S&P500、CRSP U.S. Total Market Index)に連動するファンド(投資信託)を、信託報酬や実質コスト、運用成績などの違いから比較し、解説していきます。

NABI太郎

最適な米国株式インデックスファンドを探しているという方にピッタリの内容です!
ぜひ、最後までじっくりと読んでみてください。

▼米国株と全世界株の比較はこちら

目次

米国株式(S&P500、全米株式)インデックスファンドの比較【ベンチマーク別】

はじめに、米国株式インデックスファンドを、2種類のベンチマーク(対象指数)に分けて比較していきます。

全世界株式インデックスファンドのベンチマーク
  1. S&P500
  2. CRSP U.S. Total Market Index(全米株式)

1つずつ、解説していきます。

①S&P500

S&P500は、米国S&P ダウ・ジョーンズ・インデックス社が算出している時価総額加重平均型の株式指数です。

時価総額加重平均型とは、時価総額が高い企業には多く投資して、時価総額が低い企業には少なく投資するといった比率調整を、自動で行ってくれる方式のこと。

アメリカの代表的な企業、大型株500銘柄から構成され、米国株式市場の約80%をカバーします。

S&P500の構成比率(上位5銘柄)

S&P500の構成比率は、①アップル、②マイクロソフト、③グーグル、④アマゾン、⑤テスラの順で割合が高くなっています(2022年6月現在)。

*Alphabet IncはClass A/Cの合計で表示。

銘柄比率セクター
1Apple Inc.
【AAPL】
6.50%Information
Technology
2Microsoft Corporation
【MSFT】
5.92%Information
Technology
3Alphabet Inc. Class A,C
【GOOGL, GOOG】
3.97%Communication
Services
4Amazon.com Inc.
【AMZN】
2.93%Consumer
Discretionary
5Tesla Inc
【TSLA】
1.73%Consumer
Discretionary
出典:SPDR S&P500 ETF【SPY】
NABI太郎

アメリカを代表する企業500社から構成されるS&P500ですが、上位5社だけで指数の約21%を占めていることになります。

S&P500に連動するインデックスファンドを比較

ここでは、S&P500に連動するファンド8本を一覧表にしました。

*信託報酬の低い順に並べてます(信託報酬、実質コストは税込み)。

スクロールできます
ファンド名称1年
リターン
3年
リターン
5年
リターン
設定来
リターン
信託報酬
(実質コスト)
純資産総額
(億円)
運用開始日
(設定日)
SBI・V・S&P500
インデックス・ファンド
(SBI・V・S&P500)
16.69%71.12%0.0938%
(0.105%)
5,3622019/09/26
eMAXIS Slim 米国株式
(S&P500)
16.86%22.09%86.69%0.0968%
(0.123%)
11,6002018/07/03
SMBC・DC
インデックスファンド
(S&P500)
16.58%54.58%0.0968%
(0.128%)
442020/07/22
つみたて米国株式
(S&P500)
16.72%62.58%0.2200%
(0.244%)
292020/03/06
Smart-i S&P500
インデックス
16.24%58.75%0.2420%
(1.003%)
452020/07/29
iFree S&P500
インデックス
16.69%21.95%108.19%0.2475%
(0.278%)
5512017/08/31
NZAM・ベータ
S&P500
16.50%47.10%0.2640%
(0.439%)
12020/02/13
農林中金<パートナーズ>
つみたてNISA 米国株式
S&P500
16.23%78.92%82.80%0.4950%
(0.654%)
632017/12/19

信託報酬(実質コスト)の低さでは、『SBI・V・S&P500』に軍配が上がりました。

しかし、直近1年間の運用成績(リターン)の高さ、純資産総額の多さでは、『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』が優秀な結果を残しています。

eMAXIS Slimシリーズは、運用コストも業界最低水準となっていることから、総合力の面では『SBI・V・S&P500』に勝っているといえるでしょう。

NABI太郎

どちらも優秀なファンドなので甲乙つけがたいですが、低コストを重視する方には『SBI・V・S&P500』、これまでの実績を重視する方には『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』をおすすめします。

なお、両ファンドには運用方法に大きな違いがあります。

『SBI・V・S&P500』は、S&P500に連動する海外ETFに投資することで、間接的にアメリカの株式に投資します。

一方、『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』は、ファンドが直接アメリカの株式に投資します。

SBI・V・S&P500の仕組み

SBI・V・S&P500の交付目論見書
出典:SBI・V・S&P500の交付目論見書

eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の仕組み

eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の交付目論見書
出典:eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の交付目論見書
NABI太郎

間接的にアメリカの株式に投資する方法は、ファンドの規模が小さいうちは有効な手段です。
しかし、規模が拡大していくにつれて、恩恵を得ることが難しくなるかもしれません。

③CRSP U.S. Total Market Index(全米株式)

CRSP U.S. Total Market Indexは、S&P500より、さらに広く分散された時価総額加重平均型の指数です。

アメリカ全土の企業、大・中・小型株4100銘柄からなる構成され、米国株式市場のほぼ100%をカバーします。

NABI太郎

中・小型株を含むCRSP U.S. Total Market Indexには、分散先が多くなる一方で、成長性の低い企業の株も組み込まれています。
成長性の高い企業に投資したいならS&P500、分散先を増やしたいならCRSP U.S. Total Market Indexを選ぶようにしましょう。

CRSP U.S. Total Market Indexの構成比率(上位5銘柄)

CRSP U.S. Total Market Indexは、S&P500と同じ時価総額加重平均型なので、上位銘柄はほぼ一緒で、ウエイトが小さくなるだけです(2022年6月現在)。

*Alphabet IncはClass A/Cの合計で表示。

銘柄比率セクター
1Apple Inc.
【AAPL】
5.55%Information
Technology
2Microsoft Corporation
【MSFT】
4.90%Information
Technology
3Alphabet Inc. Class A,C
【GOOGL, GOOG】
3.12%Communication
Services
4Amazon.com Inc.
【AMZN】
2.50%Consumer
Discretionary
5Tesla Inc
【TSLA】
1.51%Consumer
Discretionary
出典:Vanguard Total Stock Market ETF【VTI】

CRSP U.S. Total Market Indexに連動するインデックスファンドを比較

以下で、CRSP U.S. Total Market Indexに連動するファンド2本を一覧表にしました。

※信託報酬の低い順に並べてます(信託報酬、実質コストは税込み)。

スクロールできます
ファンド名称1年
リターン
3年
リターン
5年
リターン
設定来
リターン
信託報酬
(実質コスト)
純資産総額
(億円)
運用開始日
(設定日)
SBI・V・全米株式
インデックス・ファンド
(SBI・V・全米株式)
8.99%0.0938%
(決算前)
7572021/06/29
楽天・全米株式
インデックス・ファンド
[楽天・バンガード・
ファンド(全米株式)]
12.49%21.03%92.37%0.1620%
(0.187%)
5,4062017/09/29

両ファンドの運用方法は全く一緒で、マザーファンドを通じてVTI(米国バンガード社のETF)を購入する仕組みです。

NABI太郎

そのため、信託報酬の低い『SBI・V・全米株式』の方が、リターンも高くなるだろうと推測しています。

ただし、『SBI・V・全米株式』は設定から日が浅いこともあるため、結果が出るまでは『楽天・全米株式』で様子を見ておく方が賢明かもしれません。

米国株式(S&P500、全米株式)インデックスファンドの人気ランキング BEST5

ここからは、米国株式(S&P500、全米株式)インデックスファンドの人気ランキング BEST5を紹介します(2022年6月時点)。

全世界株式インデックスファンドの人気ランキング
  • 第1位 eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
  • 第2位 SBI・V・S&P500インデックス・ファンド(SBI・V・S&P500)
  • 第3位 楽天・全米株式インデックス・ファンド[楽天・バンガード・ファンド(全米株式)]
  • 第4位 SBI・V・全米株式インデックス・ファンド(SBI・V・全米株式)
  • 第5位 iFree S&P500インデックス

順を追って、解説していきます。

第1位 eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)

堂々の第1位は、『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』です。

eMAXIS Slim(イーマクシス スリム)シリーズは、「業界最低水準の運用コストを将来にわたってめざし続ける」をコンセプトとした、三菱UFJ国際投信が運用するインデックスファンド。

中でも、『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』は、米国株式インデックスファンドの「王道」ともいえるほど、実力と人気を兼ね備えた、魅力的な投資先となっています。

注目すべき点はやはり、「0.1%台」を誇る、圧倒的な超・低コスト!

『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』は、これから米国株投資を始めようと考えているすべての方に、おすすめの商品です。

運用会社三菱UFJ国際投信
設定日2018年7月3日
ベンチマークS&P500
信託報酬0.0968%
実質コスト0.123%
純資産総額11,600億円
つみたてNISA対象
iDeCo対象〇(SBI証券松井証券、マネックス証券)
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の基本情報

第2位 SBI・V・S&P500インデックス・ファンド(SBI・V・S&P500)

続いて第2位は、『SBI・V・S&P500インデックス・ファンド(SBI・V・S&P500)』が選ばれました。

SBI・Vシリーズは、SBIアセットマネジメントがバンガード社ETFに投資する、事実上のFOFとして運用する低コストのインデックスファンドです。

FOF(Fund of funds)とは、複数のファンドに投資して、リスクヘッジしながら収益をあげるファンドのこと。

『SBI・V・S&P500』は、米国株式インデックスファンドの中で、最も低い運用コストになっています。

そのため、コスト重視派の人には特におすすめの投資先です。

運用会社SBIアセットマネジメント
設定日2019年9月26日
ベンチマークS&P500
信託報酬0.0938%
実質コスト0.105%
純資産総額5,362億円
つみたてNISA対象
iDeCo対象×
SBI・V・S&P500インデックス・ファンドの基本情報

第3位 楽天・全米株式インデックス・ファンド[楽天・バンガード・ファンド(全米株式)]

第3位は、『楽天・全米株式インデックス・ファンド[楽天・バンガード・ファンド(全米株式)]』です。

楽天・バンガード・ファンドシリーズは、楽天投信投資顧問が米国バンガード社と協働し、バンガードETFに投資する低コストのインデックスファンド。

なんといっても最大の魅力は、低コストで米国株式に幅広く分散投資できるところ!

CRSP U.S. Total Market Indexに連動するインデックスファンドでは、運用実績の安定した『楽天・全米株式』がおすすめです。

運用会社楽天投信投資顧問
設定日2017年9月29日
ベンチマークCRSP U.S. Total Market Index
信託報酬0.1620%
実質コスト0.187%
純資産総額5,406億円
つみたてNISA対象
iDeCo対象〇(楽天証券、松井証券
楽天・全米株式インデックス・ファンドの基本情報

第4位 SBI・V・全米株式インデックス・ファンド(SBI・V・全米株式)

第4位は、『SBI・V・全米株式インデックス・ファンド(SBI・V・全米株式)』です。

こちらはSBI・Vシリーズの全米株式版(CRSP U.S. Total Market Indexに連動)となっています。

『楽天・全米株式』の対抗馬!全く同じ運用方法をとりながら、更なる低コストで米国株への分散投資を可能にした注目の商品です。

今後の運用成績(リターン)次第では、『楽天・全米株式』から『SBI・V・全米株式』への乗り換えを検討する方も増えるかもしれません。

運用会社SBIアセットマネッジメント
設定日2021年6月29日
ベンチマークCRSP U.S. Total Market Index
信託報酬0.0938%
実質コスト未決算
純資産総額757億円
つみたてNISA対象
iDeCo対象×
SBI・V・全米株式インデックス・ファンドの基本情報

第5位 iFree S&P500インデックス

第5位は、『iFree S&P500インデックス』です。

iFreeシリーズは、「投資( investment )を、もっと自由( Free )に」という想いが込められた、大和アセットマネジメントが提供するインデックスファンド。

コスト面は投資信託全体の中で見れば低い方ですが、S&P500連動のインデックスファンドには『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』や『SBI・V・S&P500』といった圧倒的・低コストのファンドが登場しています。

iFreeも悪くはないですが、コスト面や運用成績(リターン)などを総合的に見た時、これといった特徴がないのが残念ポイントです。

運用会社大和アセットマネジメント
設定日2017年8月31日
ベンチマークS&P500
信託報酬0.2475%
実質コスト0.278%
純資産総額551億円
つみたてNISA対象
iDeCo対象×
iFree S&P500インデックスの基本情報

【結論】一本に絞るなら、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)がおすすめ!

今回は米国株式(S&P500、全米株式)インデックスファンドを徹底比較してきました。

比較の結果をまとめると、おすすめは以下のとおりです。

  • S&P500で米国株に投資したい方(実績重視)
    eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
  • S&P500で米国株に投資したい方(コスト重視)
    SBI・V・S&P500インデックス・ファンド
  • 中・小型株を含む米国株全体に投資したい方
    楽天・全米株式インデックス・ファンド

はじめて米国株に投資する方で、どれか一本に絞るなら、純資産総額が大きく、かつ運用コストがかなり抑えられた『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』が最もよい選択と考えます。

今回の記事を参考に、最適な米国株式インデックスファンドを見つけてもらえたら幸いです。

▼インデックス投資の始め方はこちら

米国株式(S&P500、全米株式)インデックスファンドを徹底比較

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